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ニーバーの祈り

こんばんは。
上田@神楽坂の事務所です。

ヒューマンデザインにおいては、
各自の個性を表現するために、
とても多くのキーノートと呼ばれる言葉が用いられます。

キーノートには、もっとも基本となる
タイプに由来する「反応」や「招待」「平和」「驚き」
などに始まり、
一人のデザインを細かく見ていくと、
100以上のキーノートが出てきます。

リーディングの際には、
それらのキーノートを
特定の文法に合わせてストーリーを作っていきます。

1つ1つが、その人の生まれながらの個性を表現しているキーノートですが、
中には、それをどう伝えればいいのか、
悩むものも出てきます。

上級講座(プロフェッショナルトレーニング)では、
そのあたりのトレーニングをしていくのですが、
先日、受講生から、
「末期的な病」というキーノートの意味を考えていたとき、
ニーバーの祈りに通じる、という感覚が出てきた、
という感想をもらいました。

ニーバーの祈り

—–

神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

—–

ここで、「末期的な病」という言葉と
ニーバーの祈りがどういうところでつながっているのか、
ということに関する考察は省略しますが、
この感想をもらった時、
私の中でも「あ、たしかにそこに同じものがある」
という感覚が溢れてきました。

私は、個性を表現するキーノートは、
どれも美しく、深いところで愛でつながっている、
と実感しています。

「嘘つき」「ペテン師」「白けさせる人」「末期的な病」など、
ヒューマンデザインのキーノートや、
その難解な説明文の中には、
第一印象では、そこに美しさや愛があることを
感じにくいものも多いですが、

イメージをふくらませていき、
深いところで、
その中に美しさや愛を感じられたときの
感慨はひとしおです。

うまく言葉では説明できないけれど、
なんとなく分かる、という感覚も含め、
創始者のラーは
「まずはニュアンスをつかむことだよ」
とよく言っています。

非常に多くの言葉を使って、
一人ひとりの個性を固めていくヒューマンデザインによる分析過程では、
1つ1つの過程で、
常に感覚、ニュアンスとして感じきることを行ないながら、
一歩ずつ、確実に自己理解や他者理解を深めていきます。

今回の例はとても極端なものではありますが、
「○○と△△は同じもののように感じる」ということに共感できたとき、
その共感が生まれる場は、
とてもとても深い領域なのです。

「分かる」となったときに
自分の身体のどのあたりで、それを感じているのかを観察したとき、
ヒューマンデザインの奥深さを味わうことができるのです。

個人的にはその感覚をどれだけ味わえるかが
ヒューマンデザインを学ぶ醍醐味の中でも
とても大きな要素だと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
素敵な夜をお過ごしください。