ヒューマンデザインジャパン代表 上田紘資インタビュー vol.3

ヒューマンデザインジャパン代表 上田紘資インタビュー Interview

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「創始者ラーが受けた啓示 ― 易経の意味との一致 ―」
―― ヒューマンデザインジャパンを設立するにあたり、どのようなご苦労がありましたか?

vol3_1ヒューマンデザインのテキストの翻訳が一番大変でした。今のLYDのテキストができるまでにもととなる英語版のテキストが2回大きく書き換えられています。特に今のテキストの前の版は分量も多く翻訳するのがとても大変でした。
何人もの方に手伝ってもらって、ようやく日本語版ができたと思われた矢先に、IHDS(インターナショナルヒューマンデザインスクール)から「LYDのテキストが新しくなったので古いテキストは使わないように」という通達がありました。
そのショックで、しばらくヒューマンデザインのことに手をつけられなくなった期間が、1年以上あります。
いずれにしても、ヒューマンデザインの内容やニュアンスを、日本語で正確に伝えることに今でも試行錯誤しながら取り組んでいますが、なかなか難しいです。
今は生徒さんの中にも英語に堪能な方が何人もいらっしゃるので、どういう日本語にするのが最もニュアンスをうまく伝えられるのかということをご提案いただいたりして、助けてもらっています。
「易経の意味とほとんど一致している」という創始者ラーが受けた啓示の言葉が正しければ、易の文化がDNAに入っている東洋の民族は、知性以外の部分で、その深い意味を感じ取ることができるだろうと確信しています。

―― ヒューマンデザイン・ジャパンの講座のコースの流れが昨年から変わりましたが。

昨年から国内ルールと統合し、3年半の国際ルールを、日本でも本格的に適用しました。
日本人の気質としては、まじめでせっかちなところがあるので、当初は、リーディングに関しては凝縮した内容を短期間で学び資格を取得できるという国内ルールを設けていました。その一方で、LYDガイド(LYDのクラスを開催できる資格)のプロセスは、国際基準をそのまま日本でも取り入れていました。
そのLYDガイド取得コースの中のRaveABCとRaveCartographyは、リーディングを行うための国内ルールのベーシックコースと内容的には重なるところを持つものでした。
国内ルールのリーディング体系と国際ルールに則った日本2系列のかたちで数年間運用してきた結果、RaveABCとRaveCartographyを受講している方が、安定したリーディングやLYDを継続して行っていることが明らかになってきました。
ヒューマンデザインの、相手に応じた内容をきちんと伝えそれが相手の役に立っているという実感を持てるようになるためには、総合トレーニングの期間が必要だということを実感しました。そこで、基礎的な内容を伝えるリーディングを行える条件としても、総合リーディングにしても、これまで以上のコースを取得し、しっかりとしたトレーニングを積むかたちに変更したのです。

「すべての人にLYDを!」
―― この10年間の日本におけるヒューマンデザインと上田代表の軌跡について

vol3_2自分の中にいろいろな葛藤がありました。
どうして自分のような人間が、このような立場に立ってこのような仕事をしているのかということから来る悩みであり葛藤でした。 非エネルギータイプで、引きこもる傾向があるプロファイルを持ち、白いセンターだらけ。 白いセンターが多く、このような立場では最も重要だと思われるセンターがフルオープン、バリアブルは、何の戦略も持たない能天気なタイプ。 「ヒューマンデザインジャパンは何を目指していますか」と聞かれても、まともな答えを言えたことがありません。今は、「すべての人にLYDを!」という方針に落ち着いていますが。 ですから、この10年といっても、まあ、挫折の10年。 ようやく少しずつLYDの受講者も増えてきて、海外からも日本の状況が注目されるようになってきました。

―― この10年で、ヒューマンデザインに興味を持つ層、お客様、受講者のタイプに変化はありましたか?

これまでの傾向を見ると、スピリチュアルの分野に興味を持つ実年層の女性が中心でした。自分のメインの仕事に付け足すアイテムとして、ヒューマンデザインを使ってリーディングをすることを魅力と感じる方に、結果的にターゲットが向けられていたのだと思います。
今後は、ヒューマンデザインというとても興味深い知識を、純粋に学問として学びたいという方をさらに大きな視野に入れて、クラスやサービスの充実を図っていきたいと考えています。
お客様に安心してリーディングや講座を受けていただけるよう、登録者規約をきちんと定め、無資格で活動している人と、正式に登録されている人、さらに登録者の持つ資格の範囲(開催できる講座の範囲や伝えられるリーディングの範囲)が明確にわかるようにしていく予定です。 創始者ラーの最初のアドバイスのなかにも、「自分は他の国の組織のことに直接アクションできないが、各国組織で適切に管理し対処してほしい。ヒューマンデザインを健全に発展させるための応援はおしまない。」という話があったのです。 ヒューマンデザインという知的財産をいかに大切に守っていくかということに心血を注いでいた創始者ラーの意志を、日本でもできるかぎり継いでいきたいと思っています。

「ヒューマンデザインを日本で健全に発展させていきたい」
―― 昨年改定された規約が、かなり厳しいという声もあるようですが。

ヒューマンデザインティーチャーのキアラは、自由な人で、「私は誰からも拘束されたくないし、すべて自分のやりたいように自由に行動し勉強していくスタイルをこれまで崩したことがなかった。ラーからいろんな意味でコントロールされながらヒューマンデザインを学び関わってこれたことは、これまでの自分ではあり得なかった。それまでは、そういう(コントロールされる)環境だとわかった瞬間、そこから離れていた。
でもヒューマンデザインは、コントロールされる環境であっても学び続けたい、というのが自分の仙骨の反応だから、ずっと学び続けている。」と、いつか私に話してくれたことがあります。
日本の現状としては、今はガバナンスを強めて、基盤をしっかりつくっていく時期だと強く感じています。それでも学びたい、ヒューマンデザインと関わりたいという人はたくさんいると信じているし、そう思う人たちと、ともに学び、試行錯誤しながらヒューマンデザインを日本で健全に発展させていきたいと願っています。

―― 今後日本では、どのような人々に、浸透・拡大していくと思われますか?

一般のビジネス社会で働く男性や女性の方々にも広がっていくだろうと思っています。ヒューマンデザインの持つ論理性や、システム的な構成、科学との接点の交差等から、論理的、科学的思考の強い方にも興味をもっていただけるものと思うからです。
ヒューマンデザインのニーズはそこに向けてますます高まっていくはずです。

[インタビュー・記事・写真・編集:中村亜紀]